デリバティブ仲介業者がビットコイン先物の上場は急ぎすぎたと批判、それに対し米商品先物取引委員会(CFTC)は自らを擁護

 Bloombergから注目の記事を取り上げます。詳しくは下記ソースからご覧ください。
ビットコイン先物が上場して月を跨ぐことになりましたが、一部デリバティブ仲介業者からビットコイン先物の上場に批判する声があがっているようです。
ビットコインを始め仮想通貨は私が知る事となった2013年から、常に規制と疑いの目で見られている存在でした。ナカモト サトシ氏が未だに謎に満ちた人物である事を理解している方にとっては表に姿を現さなかったのが何故なのか想像がつくのではないでしょうか。

さて、このビットコイン先物の上場ですが批判がでる事はある程度予想がついたのではないでしょうか。
仮想通貨はあらゆるリスクが存在し(取引所リスク・価格操作などのリスク・詐欺行為等)、ビットコインに関しては何より有志による開発と関わっている一人一人が支えるという特殊な形態をとっています。暴走する事があっても抑止する事は難しいのです。
その様な商品を大手金融機関がデリバティブ商品として取り上げる事は批判的な意見が出ても仕方がありません。

 しかし仮想通貨、とりわけビットコインに関しては誰もが手にすることができた貨幣であり、その価値はほぼ0でした。世界中にスマートフォンが普及しマサイの戦士がインスタグラムを使う今、金銭をほとんど介する事無く手にできた可能性があるならばこれ以上の”チャンスの平等”は存在しなかったでしょう。

 その様な商品の先物を取り扱うことは本当にいけなかったのでしょうか。先物取引は本来リスクをヘッジする為に存在します。
ビットコイン先物に関しましてはマイニング業者が将来売却するビットコインの価格をヘッジする為に先物を売るかもしれません。また、現物はウォレットをハッキングされてしまうかもしれないから安心な先物を購入したいと考える方がいるかもしれません。
両者の思惑が拮抗すれば相場は安定し始めます。
批判的な意見がある事は大変重要であり十分な議論が必要です。その上で意義を見出すことは大切な事です。

 最後に一つ面白い議題をあげておきます。ビットコインの価格を安定化するためには中央銀行によるビットコインの購入が必要でしょうか?中央銀行が外貨準備ならぬ仮想通貨準備と称してビットコインを購入し適正な価格を見出し安定化に繋げないという未来が絶対に来ないとは言い切れないでしょう。
もちろん保有者がそれを望むか望まないかは別として…

Source: Bloomberg
Bitcoin-Futures Regulator Defends Oversight as Critics See Risks

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